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誰かの声が聞こえるんだ。君の名前を教えて?・・・よく聞こえないな、もっと僕のそばに来ておくれよ。もっと話をしよう。さぁ、おいで。姿を見せて。
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05.16.05:52

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  • 05/16/05:52

09.20.09:16

朝からジョー君の呟きが聞こえた。

彼はどうやら彼自身を探しているようだった。
「今こうである自分」と「こうありたい自分」に差異があり、それが彼自身を行方不明にしているようだ。

彼は1人で立つことを常に望んでいる。
誰にもたれかかることもなく、与えられる助言を聞きながら一人であろうとする。
1人であって、孤独だと思わないようにしている。

自力を強制された思考。
1人で解決しなければ。
この手にあるものを、「僕が」守らなければ。

傍目から見て、無理して立っているようにも見える。
座ってしまいたいのに、倒れてしまいたいのに信念のためだけに立っているように見える。

それが今、彼は「信頼」を知ってしまった。他へ身を預けることの心地よさを知ってしまった。
それを自己への甘えだと律する心と、然るべき反応であり許されるとする心が相反して存在し、彼もまた「善悪」の狭間へ迷い込んでしまった。

トキ・シギとジョシュの「善悪」は若干違う。前者は相対的であり、後者は絶対的である。

信頼は果たして甘えなのだろうか。
身を寄せたいと思うことは許されるものなのだろうか。
自分は弱くなってしまったのだろうか。

感情の薄い彼に生じ始めたこの思いが受容される日は来るのだろうか。
彼はまだ、感情の否定を続けている。自身で否定を否定しながら。
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