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誰かの声が聞こえるんだ。君の名前を教えて?・・・よく聞こえないな、もっと僕のそばに来ておくれよ。もっと話をしよう。さぁ、おいで。姿を見せて。
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05.15.23:01

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  • 05/15/23:01

08.08.00:47

【SS】恋した悲劇

にじすた再録、ブログにあげてなかったんだなーと。
ともコレとやらでシギたんが兄様に振られたと聞いて読み返さずにはいられませんでした。

シギたんは、 ヤ ン デ レ です。

以下再録。
・トキ+ちびシギ、シギたん初恋(仮)話。
・行間の脳内補間はお手の物です。
・何書いてんのかわかんねーけど、いつものことだな。

・・・・・・ってな素敵なお方はどうぞ。



ある日、遊びに行っていた弟が泣きじゃくりながら帰ってきた。
喧嘩でもしたのだろうか、泣いている理由を尋ねてみると、



「からだのなかが、ぎゅっていたいんだ」



病気にでもなったのだろうか。
しかしそうじゃないんだと首を横に振る。



「どうしてそうなったのか、分かるかい?」

「いつもいっしょにあそんでること、いつもみたいにあそんでたの。
でもね、そのこがね、ほかのことあそびはじめるとね、ぎゅーって、いたくなって、」

「あぁ、そういうことか」

「にいさん、ぼく、びょうきなの・・・?」



弟の目線まで腰を落として、彼の頭を優しく撫でる。
弟も、この感情を知る時が来たのだな、と少し嬉しくも、切なくも。



「シギ、君は今、きっと『恋』をしているんだ」













別の日、また弟が泣きじゃくりながら帰ってきた。
しかし今度は、どこか嬉しそうに笑っていた。



「これで、あのことずっといっしょにいられるんだ」

「どういうことだい?」

「こんど、ひっこしちゃうんだって。だから・・・」



泣きながら嬉しそうに笑う、彼のその笑顔に、ぞっとした。
まさか、と留守を頼み彼がいつも遊ぶ公園へ走る。





秋口だというのに、異様に冷たい空気が公園から吹いてくる。

入り口までたどり着いて、愕然とした。

広場の向こう、いつもなら何もない空に、一本聳え立つ氷の塔。




時間が幸いしたのか人影はない。
その塔に駆け寄って透けるその中を覗き込んでみる。




かわいらしい少女が一人、閉じ込められていた。

恐怖に怯えた表情のままで。




まだ生きているだろうか。急いでその氷を溶かし、彼女を解放する。
冷えた体を温めながら声をかければ、少女はすぐに意識を取り戻した。




だけど。



「ヒッ・・・やだっ、はなして、はなしてよぉ!!!!」



暴れる少女の爪が、がり、と僕の頬に一本傷を引いた。
弟の姿と僕を重ねたのだろう。
離してやれば、すぐに逃げるように立ち去り。

僕はといえば、頬の傷を撫でながら見送るしか出来なくて。





弟が待っている。早く帰らなければ。
籠の鳥を逃がした、と言ったら、彼はどんな反応をするのだろう。






翌朝公園に行ってしょんぼりしながら帰ってきた彼に僕はこう言った。

君の氷が夜のうちに自然に溶けて、彼女は帰っていったんだろう、と。
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ぎゃあああああああああああ

シギたんうわあああああああああああああ
でも可愛い子は許されるっていうのがファンタジー世界のお約束です
むしろもっとや(ry

  • 2010年08月08日日
  • 落ち武者
  • 編集
Re:ぎゃあああああああああああ
ちょっと病んでるシギたんはかわいいと思うんだ!うん!
でもシギたんのヤンデレは行くとことまでいくとものすごい(=ネクロフィリア化)からPLとしてはそこそこで止まってほしいんだ・・・!w
2010/08/08 10:02
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