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誰かの声が聞こえるんだ。君の名前を教えて?・・・よく聞こえないな、もっと僕のそばに来ておくれよ。もっと話をしよう。さぁ、おいで。姿を見せて。
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05.16.07:02

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  • 05/16/07:02

03.07.04:40

まだ見ぬ弟に向けた手紙

『しぎへ

手紙をありがとう。ちゃんと受け取った。
ポケットに入れて出たのだが、いつの間にやら無くしてしまった。せっかくくれたのに、申し訳ない。
君がいつ僕のところへ来て、どうやって手紙を置いていったのか分からないが、
来てくれたのなら一声かけてくれれば良かったのに。少々残念でならないよ。

君には僕に会えない事情があると聞いた。何か抱えることがあるのだろう。
でも僕は君に会ってみたい。君が話せる事からでいい、話を聞く準備もしておく。
だから、いつでもいい。僕に会うことがあれば、遠慮なく話しかけてきてほしい。

P.S.君の名前には覚えがある。君にとっても、何かの鍵になるかもしれない。

鴇』


角の立った、癖のあるが丁寧な字で、真っ白な便箋に書かれた手紙。
どこに置いておけば彼が見てくれるだろうか。まったく検討がつかない。
仕方がない、と彼が手紙を置いていたテーブルへそっと置いて、それがなくなり、返事が帰ってくることを待った。
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