05.16.09:00
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03.06.13:24
同じ体の兄弟にあてた手紙
『ときにいさんへ
こんにちわ。はじめまして。
・・・はじめましてっていうのもおかしいな。だってずっといっしょにいるんだもん。
ぼくのなまえはわからない。けど、みんなにはしぎってよんでもらってる。
うんとね、いろいろにいさんとおはなししたいんだ。
でもぼくのこえはにいさんにはきこえないから、おてがみにすることにしたの。
でりっくがそうしたらいいっていってたんだ。
ぽるかも、あにーも、がくも、でりっくも、くれーぐも、かしすも、・・・ぶるーはちょっとこわいけど、
みんなとってもいいひとだね。ぼくもしあわせ。ころさなくてもいいから。
はやくにいさんとおはなししてみたいな。たのしみにしてるねっ。
しぎ』
学校でもらうプリントの裏に平仮名ばかりで書かれた手紙。
ところどころ判読の難しい、まるでグーで鉛筆を持って書いたのかといいたくなるような乱雑な字で書かれていた。
テーブルの上にひらりとそれだけ残して、黒い鳥は夜明けと共に眠りにつく。
こんにちわ。はじめまして。
・・・はじめましてっていうのもおかしいな。だってずっといっしょにいるんだもん。
ぼくのなまえはわからない。けど、みんなにはしぎってよんでもらってる。
うんとね、いろいろにいさんとおはなししたいんだ。
でもぼくのこえはにいさんにはきこえないから、おてがみにすることにしたの。
でりっくがそうしたらいいっていってたんだ。
ぽるかも、あにーも、がくも、でりっくも、くれーぐも、かしすも、・・・ぶるーはちょっとこわいけど、
みんなとってもいいひとだね。ぼくもしあわせ。ころさなくてもいいから。
はやくにいさんとおはなししてみたいな。たのしみにしてるねっ。
しぎ』
学校でもらうプリントの裏に平仮名ばかりで書かれた手紙。
ところどころ判読の難しい、まるでグーで鉛筆を持って書いたのかといいたくなるような乱雑な字で書かれていた。
テーブルの上にひらりとそれだけ残して、黒い鳥は夜明けと共に眠りにつく。
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