忍者ブログ

誰かの声が聞こえるんだ。君の名前を教えて?・・・よく聞こえないな、もっと僕のそばに来ておくれよ。もっと話をしよう。さぁ、おいで。姿を見せて。
04 2025/05 1 2 34 5 6 7 8 9 1011 12 13 14 15 16 1718 19 20 21 22 23 2425 26 27 28 29 30 31 06
RECENT ENTRY RECENT COMMENT
[05/21 落ち武者]
[04/12 桜花@フィーネ・キルシュ・ヴァルトPL]
[02/01 たつみ]
[02/01 魅沖]
[01/28 魅沖]

05.16.02:59

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

  • 05/16/02:59

07.11.03:53

Voice of Somebody.

3時になった。


寝ようと思って、部屋が暑かったので扇風機を出したら、勢い余って顔面にぶつけた。
コンセントを挿そうと思ったら、どこにも空きがなかったので、プリンタを抜いて挿した。
ベッドに寝転んで天井を見上げたら、小さな羽虫がいた。
蛍光灯がまぶしかったので目を覆ったら、おかしな声が聞こえ始めた。

拘束。
束縛。
支配。
抗うことが   。
抗えなくされることが   。
誰か僕を     。

抑えてた”異常”が声になって聞こえる。



いつの間にか夜眠れなくなって、朝から寝るようになった。
今日そんな僕を見かねたのか、「また昼夜逆転してるね」って言われた。
寝なければ。
たった一言、義務をつぶやけば、聞こえない声が膨大な数でその言葉を繰り返す。
頭の中を、一瞬のうちに埋め尽くしたそれは、いつしか命令形になっていく。
薬は、ある。今飲めば、きっと夕方まで起きないだろう。
だけど実験したがりがまた起き出した。複数錠飲めという。
危険な扱いをしてはいけないと、しないと、約束した。だから、我慢する。


そうやって午後になって起き出す生活。
アルバイトを夕方からにしたのは何のためか。午前中からミライを探すためだったはずなのに。
朝から起きて動かなければ。
外に、出なければ。
再び義務をつぶやいたのが間違いだった。再び膨大な声が埋め尽くす。
命令形に変わったそれは意味を吐き違えていき、僕を窓の外へ追い立てようとする。
違う、そうじゃないんだ、僕は「フツウノニンゲン」になりたいだけなのに。

目を覆う腕の筋肉が意思とは無関係に強張った。


そして、今、止まない思考を整理するためにここに座っている。
起きて、探って、音楽を聞いて、文字を書いて、頭の中を整理すれば、きっと。


眠気が来てから、寝たい。
そうしたら何も考える暇もなく落ちていけるから。

僕は、
ワタシは、
ぼくは、



本名を、定義するものが、ない。
PR
URL
FONT COLOR
COMMENT
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
PASS

TRACK BACK

トラックバックURLはこちら