05.16.02:59
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07.11.03:53
Voice of Somebody.
3時になった。
寝ようと思って、部屋が暑かったので扇風機を出したら、勢い余って顔面にぶつけた。
コンセントを挿そうと思ったら、どこにも空きがなかったので、プリンタを抜いて挿した。
ベッドに寝転んで天井を見上げたら、小さな羽虫がいた。
蛍光灯がまぶしかったので目を覆ったら、おかしな声が聞こえ始めた。
拘束。
束縛。
支配。
抗うことが 。
抗えなくされることが 。
誰か僕を 。
抑えてた”異常”が声になって聞こえる。
いつの間にか夜眠れなくなって、朝から寝るようになった。
今日そんな僕を見かねたのか、「また昼夜逆転してるね」って言われた。
寝なければ。
たった一言、義務をつぶやけば、聞こえない声が膨大な数でその言葉を繰り返す。
頭の中を、一瞬のうちに埋め尽くしたそれは、いつしか命令形になっていく。
薬は、ある。今飲めば、きっと夕方まで起きないだろう。
だけど実験したがりがまた起き出した。複数錠飲めという。
危険な扱いをしてはいけないと、しないと、約束した。だから、我慢する。
そうやって午後になって起き出す生活。
アルバイトを夕方からにしたのは何のためか。午前中からミライを探すためだったはずなのに。
朝から起きて動かなければ。
外に、出なければ。
再び義務をつぶやいたのが間違いだった。再び膨大な声が埋め尽くす。
命令形に変わったそれは意味を吐き違えていき、僕を窓の外へ追い立てようとする。
違う、そうじゃないんだ、僕は「フツウノニンゲン」になりたいだけなのに。
目を覆う腕の筋肉が意思とは無関係に強張った。
そして、今、止まない思考を整理するためにここに座っている。
起きて、探って、音楽を聞いて、文字を書いて、頭の中を整理すれば、きっと。
眠気が来てから、寝たい。
そうしたら何も考える暇もなく落ちていけるから。
僕は、
ワタシは、
ぼくは、
本名を、定義するものが、ない。
寝ようと思って、部屋が暑かったので扇風機を出したら、勢い余って顔面にぶつけた。
コンセントを挿そうと思ったら、どこにも空きがなかったので、プリンタを抜いて挿した。
ベッドに寝転んで天井を見上げたら、小さな羽虫がいた。
蛍光灯がまぶしかったので目を覆ったら、おかしな声が聞こえ始めた。
拘束。
束縛。
支配。
抗うことが 。
抗えなくされることが 。
誰か僕を 。
抑えてた”異常”が声になって聞こえる。
いつの間にか夜眠れなくなって、朝から寝るようになった。
今日そんな僕を見かねたのか、「また昼夜逆転してるね」って言われた。
寝なければ。
たった一言、義務をつぶやけば、聞こえない声が膨大な数でその言葉を繰り返す。
頭の中を、一瞬のうちに埋め尽くしたそれは、いつしか命令形になっていく。
薬は、ある。今飲めば、きっと夕方まで起きないだろう。
だけど実験したがりがまた起き出した。複数錠飲めという。
危険な扱いをしてはいけないと、しないと、約束した。だから、我慢する。
そうやって午後になって起き出す生活。
アルバイトを夕方からにしたのは何のためか。午前中からミライを探すためだったはずなのに。
朝から起きて動かなければ。
外に、出なければ。
再び義務をつぶやいたのが間違いだった。再び膨大な声が埋め尽くす。
命令形に変わったそれは意味を吐き違えていき、僕を窓の外へ追い立てようとする。
違う、そうじゃないんだ、僕は「フツウノニンゲン」になりたいだけなのに。
目を覆う腕の筋肉が意思とは無関係に強張った。
そして、今、止まない思考を整理するためにここに座っている。
起きて、探って、音楽を聞いて、文字を書いて、頭の中を整理すれば、きっと。
眠気が来てから、寝たい。
そうしたら何も考える暇もなく落ちていけるから。
僕は、
ワタシは、
ぼくは、
本名を、定義するものが、ない。
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